もっそりと更新する個人的日記。
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親父が倒れた日。11月2日。
普通の日。仕事も忙しいわけでもなく。ぐぅたら過ごしていた日。
いつも携帯を机の上に置いているんだけど。
なんでかその日はカバンから取るの面倒で、
お昼過ぎまでカバンに入れっぱなしだった。
お昼休みも終わり、さぁそろそろ仕事すっか!
なんて思って携帯チェックしたら。
『着信:4件』の表示。
姉からメールもきてた。
『父さん倒れた』
その時は
「は~ん?どうせ過労でしょ」
って思いながら母さんに電話する。
何故か叔母さん(母の妹)がでた
たしかのんきに、
「あ、どうも、倒れたって親父の容態はどうなんですかね。」
なんて聞いた気がする。
いつもは明るくて元気な叔母さんなんだけど、その時は違った。
「う~ん。何だかね、脳幹出血してるんだって・・・詳しい事はお母さんから聞いて。
お母さんまいってるから、早く帰ってきな!」
脳幹出血?なんじゃそりゃ?
ひとまず、会社を抜けて姉と合流して病院に向かう事にした。
4時間くらいかかったような気がする。
その間に携帯で『脳幹出血』で検索してたりした。
最初に見つけたページに
『脳出血の中でも致死率が高い』と書いてあった。
その時やっと親父がヤバイ事になってると実感した。
姉と親父が死んだらどうするよ?っていう話ばかりした。
病院についたら、入り口で叔母さんが待っていた。
「こっちこっち!」
と連れて行かれた先の部屋は『210』号室
その部屋のドアには紙で『面会謝絶』と書いてあった。
め、面会謝絶なのにいいんかい?
などと思いながら部屋にはいると。
起き上がれはしないものの、寝ながら頭をコチラに向けた親父がいた。
酸素マスクでもつけて意識不明くらいの親父を想像していたんだけど。
そんでもって、「ヴァカ~」といきなり泣かれた。
何か言いたいらしいが呂律が回らない為何言ってるかわからん。
つられて姉も泣いた。「ごめんなさい」と何回も謝っていた。
まぁ、姉が一番迷惑かけてるしな。
後の親父曰く、皆が来るから自分は死ぬんだと思ったらしい。
姉も泣いてる事だし。
と、母親を呼び出して、詳しい話を聞いた。
倒れたのは11時頃。
知人の火葬に行っていたらしい。
火葬場で救急車は体裁が悪いのか、縁起が悪いのか、そこらへんを無駄に考えた親父は、
一緒に火葬に来た同級生に乗せられて一旦家に戻って、そこで救急車を呼んだらしい。
アフォかと。なんで火葬場でよばなかったんだと。
火葬された知人の方も脳出血で亡くなった方なのですよ。
火葬場で救急車呼んでも解ってくれそうですけどねぇ。
まぁそんなこんなで、運ばれたらしい。
んで、どこで出血してるかCTとってみたら、
脳幹の喬(きょう)という所で、神経が集中している所だから
手術はムリなんだそうだ。
他の所なら手術して血を抜いてあげれば、早く回復するらしかった。
診断書を見せてもらったが、対応については
「適切な対応をします」
としか書いてなかった。
よりにもよって、手術できない病気なんて。
なんでウチの親父なんだ!
と、神様に問い詰めたかった。
この時の親父は目に見えて顔が真っ赤だった。
熱もあったし、血圧が180を超えていた。
そして呂律が極端に回らず、何を言っているのか理解できなかった。
親父は何かを思い出すようにしては泣いていた。
その日は母が付き添って病院に泊まった。
私と姉は家に戻り、就寝した。
夢であればいいと
これほど本気で思った事はなかった。